雑記
彼の語り口も論じ方も批判も信念も思想もこれら3つの要素で縫い閉じられている
なんて小さくまとまった退屈な大人なんでしょう。私は軽蔑する。お前はただのゴミだ。マテリアルゴミだ。一切合切可燃ゴミだ。
星がみたい。海がみたい。広い地平をみたい。世界がみたい。
小さい頃はそんな事一つも思わなかった。何故なら私は何とも隔たりや断絶のない親密な関係を世界と築けていた。
吐き出した牛乳と床板に馴染むワックスの匂い、昆虫の体液、鼻血、鉄の味、雲、大きな雲、風が強い日太陽が雲の薄い厚い長い細いに任せてカーテンのこちら側の明るさがみるみる変わった事。カーテン。カーテンの中でぐるぐる回って一人で遊んだ。たくさん陽に焼けたカーテンの匂いが好きだった。
護国神社の公園のブランコ。僕はお母さんが手にグッと力を入れて押し出してくれるのを背中に感じてとても安心で幸せだった。また、お母さんはいつまでもいつまでも同じ強さで押し出してくれた。どれくらいの時間そうしていただろう。記憶の中ではずっと遠くで優しく揺れている。
直視すること、誤魔化せないこと、額面通りに受け取ってしまうこと。肉体は醜い。魂は美しい。容姿はみっともない、思考は崇高である。
人間は不条理だ。
a: b君ってした後、絶対シャワー入るよね。
b:だって海で泳いだらシャワー浴びるでしょ。
a:ふふ。たくさん泳いで疲れた?楽しかった?
b:そんな風に言わないでよ、子供じゃない
a:まるで子供の言い草
b:僕はダメなんだ、女性に憧れが強くて、それでいて実際に内に少女を一人飼ってる。彼女が男の劣性や汚らわしさに憎悪しながら激しく女性の初めから持ち得たものに嫉妬しているんだ。僕の相克は中々面倒なんだよ。
a:彼女は私に嫉妬してる?
b:とても。
a:なんだかそれって妙な評価ね
b:たしかに。