最初の詩

いつかそんな日が来るように

僕は祈りを灯りと喩え

 

朝白いままで陽光を待ち受け

目を瞑り具にそれを観察する羊飼い

 

ただ心は小さく喜びに震えている

地平線の隅から隅まで

月や星座とかつて親しく

風と木々には深々と辞儀を

 

まだ彼らには何も伝わらなかった頃

不思議な閃光を夜空に見

天蓋付きベッド座や

虹の彼方にで踊るバレリーナ

 

ずっと手の中を風が吹き抜け

ポケットはよく知るあなたで温か

明日の事など素知らぬまま

キスさえ知らなくていい

僕は男の子だった