ヒト

あの個人的な丘の上で鈍く光る星を探していた事は街に入ると忘れてしまう

 

夜は主人をなくした馬の手綱のよう

五臓六腑のせめぎあいで吐き出た

この生温かい息が遥か冬の夜空の先

宇宙のブリキまで暴いていく

 

風の遠縁感

母の玉砕感 愛は空き家

包丁は切れない方がいい

愛を知る人 僕はずっと嘘なんです

 

世界 荒れ地、こうや

巡礼、キャラバン

ガス灯、港町、石畳、ブティック、古ぼけた物たち

 

嘯く神羅

胸は高鳴り 

ローソンのおにぎり1つ

私はみなしご

いつも世界に愛されてる

どこにでもいける

 

平日の所作

都市の名残

時刻の脅迫

屋内の静寂(屋外の喧騒達)

過去生のわたし達に絆されて

漠としたいつかや由来のキカタを無意識になぞって

涙が出る

ヨルシカ、タイランドゴルゴダノモンハン、noch einmal be bitte.

 

僕を通り過ぎた他人達は私の人生劇場において役を終えたのでもう死んでしまったとも言える

また、どこかで誰かと確実になる時あの娘の中で私も死んでいる

生と死のメタファーは毎日めまぐるしく私たちの周りを飛び回る

私の不在を知る私、それはどこでなくてはならないのだろう

もっともらしい声がすればいい 

物語はソサイエティの反転する極地で第1章は始まる

 

支離滅裂に毎秒私の身体は千切れて再生を繰り返す

もう思考ではない 熱い熱い油の湯だ